裁判と離婚

家庭裁判所における婚姻関係事件では、申立て(68,296件)の動機として多いものは、性格が合わない(32,903件、48.2%)、異性関係(17,118件、25.1%)、暴力を振るう(15,684件、23.0%)である。

 離婚率は近年上昇傾向にある。戦後、我が国の離婚率は長期にわたって低位で推移し、90年代前半まではほぼ0.7~1.6の間であった。しかし、近年は急激に上昇してきており、2000年には2.1まで高まっている。件数でみると、2000年には26万件を超えている。他の先進諸国における離婚率と比較すると、我が国は依然として比較的低いものの、他の国々が近年あまり大きな変化がない中でその上昇幅の大きさが目立っている。

②熟年離婚

 現在の離婚の特徴として熟年離婚が挙げられる。離婚率をコーホート(同一時期に生まれた人の集団)別にみると、2000年時点で40歳未満のコーホート(1961年以降に生まれた人)で顕著に離婚率が上昇しており、同一コーホート内においては、特に10代、20代の若年期で離婚率が高くなっている。さらに、離婚件数を婚姻期間別にみると、特に婚姻期間が長い夫婦の離婚が大きく増えてきており、「熟年離婚」の増加が数字でも裏付けられている。